君がいた町



私は今日からこの町に住む親戚のおばさんの家に引き取られることになった。


両親と妹は、交通事故で死んだ。



…どうして…どうして私だけおいていったの?



灰色の空に問い掛けても、答えなんてかえってこなくて…


「砂月ちゃん、砂月ちゃんは頑張って生きるんよ。」


聞き飽きたおばさんの言葉。



もーこの世界なんて大嫌いだ…

居なくなりたいよ…



頬に涙が零れた。




< 3 / 80 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop