君がいた町


「髪もちょっと結ぼか。」


そう言って髪も上げてもらって、ちょっとみんなの前に行くのは恥ずかしいな…なんて思った。





「…よし、完成や!」

おばさんが私の肩を叩いて、ニコッとした。




時計を見ると、そろそろ待ち合わせの時間。


「ありがとう。そろそろ時間だから行って来る。」


「ん、楽しんできーや!」

「はーい」


こんな会話はほんとの親子みたいで、まだちょっと恥ずかしい。




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