君がいた町



すると、また暖かい感触。


「凌…く」

「ごめん、ちょっとこのまま…」

私の声を遮って、抱きしめる凌くん。



心臓がドキドキして、聞こえそうだ。



「…砂月、好きだ」

少し間があいて、凌くんは私の顔を見て言った。

真剣な瞳に吸い込まれそうになる。



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