君がいた町


「え…?」

思わず聞き返す。


「俺と…付き合ってくれないか?」


バーンと花火の音が響いた。


「凌くん…」

「…あかん?」


私はしばらく考えて、首を横に振った。


「いいよ…」



…断る理由がなかった。



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