君がいた町
「うん。でな、告白…しようと思うねん。」
頬を赤くする美夏は可愛くて、でも何故か応援したいって気持ちにはなれなくて…
「そっか。」
相づちをうつぐらいしかできない私。
「もし付き合えたらさ、ダブルデートとか行けたらいいね!」
無理やり笑って、やっと出た言葉がこれだった。
「うん!」
それでも美夏は嬉しそうに笑って、
「今日の部活終わってから、話してみる!」
と言った。
美夏の姿は、眩しかった。