君がいた町
*14歳*

春~雨雲~





――…


「…月、砂月!」


「ん…」


遠くで雨の音がする。

「遅刻するで!」


おばさんに布団を剥がされて、やっと我に返った。


梅雨の日はなんだかやる気が出ない。

理由は…恐らくそれだけではないのだが…





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