君がいた町


「…雨だとやる気なくすんだもん」

目を合わせられないまま、答えた。


「そーかぁ?」

「うん」



「砂月、5月病ちゃうんか?」

凌も話に入ってきた。

「違うー」

凌がいると、ちょっと普通に話せるようになった。


「凌が毎朝、砂月おらんーって寂しそうやで?」

美夏も会話に入ってきた。


「っ美夏、それ言うなよ~」

顔を真っ赤にする凌は、ちょっと可愛いなって思った。


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