†魔法使い一家†

｢おっ､ついにこの時が来たのか!｣

｢静かにっ｡｣

兄が茶化すような笑みを浮かべながら言ったが母に制された｡

そして父はそんな事に気にも止めず話しを始めた｡


｢実は‥お前には魔力があるんだ｡そしてお母さんやお兄ちゃん達にも魔力があって魔法を使う事が出来るんだ‥｡｣

父は一気に事実をクリスに伝えた｡

｢えっ､何こんなに日に変な冗談なんか言ってんの?｣

クリスは自分は騙されないと証明しようとしたかったが父も母も顔が笑ってない‥｡

そして段々クリスの顔から笑顔が消えていった｡

｢まぁ俺も最初はかなり驚いたから無理もねーよ｡｣

だが兄は父と母の様な真剣な顔とは違いいつもとかわらぬ感じでクリスに微笑みかけてくれる｡


まるでなにも心配いらないとでも語りかけてくるような微笑みで､クリスはなんとか理性を保つ事ができた｡