†魔法使い一家†
「本当なの‥?」

恐る恐るそれが嘘である事を願うかのように聞いた。

「本当よ、私達一家は代々伝わる魔法使いの家系なの‥。」

母は静かにそう言った。

「それでだ、これからクリスには立派な魔女になってもらうために訓練や教育を受けてもらう事になる!」

父は今までの真剣な顔から一変、今度は笑顔で伝えた。
しかもこれが事実なのだから仕方がないとでも言いたそうな顔をしている。


「今度は訓練?!」


「訓練って言っても魔女になるための基礎を身につけたり魔術を覚えたりするの‥。」

母がそう付け加えた。

ついにクリスは魔法の次は訓練となるとこれは手が込みすぎてると思いただの冗談じゃないと確信し始めた。
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