世界は美しい…うん、きっと
迷い猫
「こら佐原ー!!」

…うげ…

今日も俺は学校内で走り回る。
なんでかって?

宿題してなかったから(笑)
というより毎日の事。

「まて!こらぁ!」

「…はんっ追い付けるかってんだ…ハァハァ」
…追い付ける訳がない。この俺に。

前を向いた瞬間俺は何かにぶつかった。

―ドン!―

「きゃっ!」

「いってて…すまんっ」

「いぇ。大丈夫です…」

その女子は“いた…”っと付け加えた。
どうやら足を挫いたらしい。

「わ!大丈夫かよっ?」

「は…ぃ」

『あ、尾田!そいつ捕まえてくれー!』

「へ?え??」

ポカーンとしているのが見るからに分かる。

「…っくそ。治療代はらう。病院行くぞ」
あぁー!やべぇ…せんこーには追いかけられるわ…女子に怪我させるとか…今日は厄日か…

…いゃ、全部俺のせいなんだけど。

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