女子校の悩み。
そう、忘れてたけど桐生は人気者なのだ。
そりゃもう、男からも女からも好かれてますよ。
だから今回のことが無くたって、彼女がいてもおかしくなかったんだ。
なのに何私ってば余裕ぶっこいて自分の気持ちにも気付かずにいたの!?
て、こんなにぐるぐる考えてっからもう開店時間―――!
早く準備をしようと思い、顔をあげると目の前に飛び込んできたのは桐生の顔だった。
「―――っ!?」
びっくりして目を見開くと、目が合った。
「生きてた。いきなり一人でうつむきながら百面相してるんだもん、驚いたよ」
「勝手に殺すなー」