女子校の悩み。



うん、こんなことでテンション下がってちゃだめだめ!



コツコツ



あれ、廊下のほうで足音・・・。



「やべ、もう客来てるよ。早瀬接客頼んだ!」



「りょーかい」



背筋を伸ばしキメ顔を作ってスタンバイしていると、スパンコールがくっつけられたドアが開いた。



「いらっしゃいませ❤」



入ってきた男子生徒に可愛い声を作ってよびかけると、頬が赤くなった。



お、手ごたえアリ(笑)



「こちらでは天井の星空を眺めながらお茶やケーキを楽しんでいただけます❤コスプレ店員の指名はありますか?」



そう言ってコスプレしたクラスメイトの写真が載った本を手渡すと、男子生徒は少し迷った末黒猫を指差した。



「あ、じゃあこの子で・・・」



私じゃないのかよ!



てめーさっきこっち見て顔赤らめてたじゃねーか!



< 104 / 220 >

この作品をシェア

pagetop