女子校の悩み。
やがて涙も引いてきて、れいちゃんから借りたハンカチも、まだ湿り気を持っているけれど少し乾いてきていた。
「じゃ、元気になったところで。明日お祭り行くわよ!」
え?
「いつどこでだれと何を?」
「だーかーら!明日地元の公園で私とお祭り!!いこーよー!」
れいちゃんが口をとがらせた。
「いーなーーーー!うちもいきたいよーーーー!」
「れいちゃんは家遠いから無理でしょうが。そんなに無理してくるほど大きいお祭りじゃないから。つーか第一明日合コンとか言ってなかったっけ?」
れいちゃんは玲奈に言われて思い出したように、あぁそういえば、とつぶやいた。
「そうなのーーー!それでね、相手が超イケメン高なのーーー❤共学で公立なんだけど、男のレベルは全体的に高いらしい!頭がいいとかは二の次よー」
私と玲奈は二人して息を吐いた。
れいちゃんは生粋のお嬢様で、今まで出会いがなかったから彼氏がほしいんだろう。
れいちゃんなら合コンなんて行かなくてもいい人見つかると思うんだけどな。