女子校の悩み。
「玲奈っ!」
後ろから聞こえた声に二人して振り向くと、そこには長峰の姿が。
「あー、智也!!あれ?ひなたくんたちと回るんじゃなかったっけ?」
そう玲奈が言うと、長峰は頭をポリポリとかいて、いやー、と恥ずかしそうに言った。
「そうなんだけどさ、やっぱり玲奈と回りてぇなって思ってさ。学校も違うとなかなか会えないし。今日は一緒にいたくて。・・・つか早瀬と回ってたとは知らなくてさ。邪魔してごめんな?」
「いやいや!こっちのほうがごめんだから!ささっ、玲奈と二人で楽しんで!うちは昔の友達見つけて一緒に回ってるから!」
そう言って玲奈を長峰の方へ押すと、腕をがしっと掴まれた。
「玲奈、痛いっつの」
「ちょっと!いきなり二人にしないでよーー!緊張して無理!」
・・・呆れた。
「ったく、緊張して当たり前でしょ!それでも二人でいられることは少ないんだから、頑張っておいで」
それでもなお頭をブンブンと振って腕をつかむ玲奈。