女子校の悩み。
思い出すのが辛くないと言ったらウソになるけど、楽しい。
恋ってやっぱりこういうもんだよね。
楽しいことばっかじゃなくて、胸が苦しくなる時だってある。
だけど、それが嫌じゃなくて、心地いい。
「ここまでメンツがそろったら、春樹がいないのがおかしいくらいだよな。あいつ、どこいんの?」
ひなたくんの言葉に、私は周りを見渡してみた。
そして、すぐに見つけられたんだ。
好きな人はどうしてだかすぐに目に入るんだよね、不思議。
そのときだった。
・・・目、合った・・・?
すぐにそらされてしまったけれど。
それでも、目が合うなんて嬉しすぎる。
中学ん時はそんなの当たり前だったけど、バラバラになってからは、姿を見たり目があったりしただけで嬉しくなる。