女子校の悩み。
「ねぇ、瑠璃ちゃん。二人で抜けない?」
何言ってんの、こいつ・・・。
あれだけ拒否ってめげないって、どんな神経してんの?
「無理。帰って」
こういうやつにははっきり言わないとわかんないんだよね。
「帰ってよ!」
持っていたバッグで中原をドンドンと叩く。
と言っても、非力な私だからポカポカっていう方が正しいかもしれない。
まぁ、そんな反抗は簡単に受け止められてしまうわけで。
ヤツはバッグを掴むと、それを引っ張った。
私の体ごと引き寄せるように、だ。