女子校の悩み。
つながる気持ち
え・・・?
「き、りゅ・・・」
なんでいるの?
中原は驚いて桐生を見たので私と少し距離があいたものの、まだその手は私の頭を抱えている。
「何してんだって聞いてんだよ!」
はじめて聞いた桐生の怒鳴り声。
「あ、いや、これはその・・・」
その気迫に圧されて口ごもった中原。
その隙に、私は中原の腕の中から抜けた。
自分で、じゃない。
桐生が私の腕を引っ張って、今度は桐生の腕の中に倒れこむような体勢になったんだ。