女子校の悩み。
「ねぇねぇ、落ちる時にみんなで『キャー』って言おうよ!!」
由理香の提案に一同大賛成!
・・・もちろんあの人を除いて、ね。
あの人はフリーズしているみたいで、特に反対の声は聞こえなかった。
「いーねー。そのほうが盛り上がるし!」
話している間もだんだんと景色が高くなっていく。
それと同時に、コースターがレーンを登るガタガタという音が、私たちの緊張を高めていった。
どうやらこの音で桐生も魂が体にかえったみたいだ。
「え、ちょ、高くね?」
「さっき『結構高いところまで登るらしい』って言ったでしょー」
すると、急にコースターの動きが遅くなった。
「あ、頂上来たっぽいよ」
ギシギシという音が徐々に大きくなり、その間隔も短くなっていく。