女子校の悩み。



「あー、楽しかったぁ。もう一回乗っちゃう?」



「それはさすがに並ぶの大変だから・・・。でも、ホントに楽しかった。途中にあったうさぎのロボットも可愛かったぁ。ね、瑠璃ちゃん」



「―――え?あ、うん。そうだねー」



嘘。



本当は緊張で周りを見る余裕なんてなくて、うさぎのロボットにも気付かなかったし、手に汗かいてないかな、とか考えてばかりで、ジェットコースターは大好きなのに楽しめなかった。



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アトラクションの出口を抜けて、パーク内をぶらぶらしているけれど、次はどこへ行こうか。



「あー、ねぇねぇ瑠璃~。あれとか行かない?」



玲奈の指差す方向に目を向けると・・・



「あーいいじゃんお化け屋敷!な、行こうぜ早瀬!」



さっきとは打って変わって超元気の桐生。



でも私は・・・



「やだやだやだやだ!それだけはーーーー」



半泣き。



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