女子校の悩み。
まっすぐな『ありがとう』が伝わってきた。
てか、手を握られたことに関しては、こっち的には逆にありがとうなんだけど!
「いやいやいや!私こそTシャツの裾つかんだりして・・・って、めっちゃTシャツのびちゃってるじゃん!」
桐生がTシャツの裾を見て、少し笑った。
「ああ、いいよいいよこれくらい」
「良くないから!」
桐生は少し人が良すぎるんじゃないの?
「え、じゃあ弁償してくれる?」
べ、弁償かよ・・・。
一万・・・はちょっとイタいな。
数千円なら、貯金で何とかいけるかもしれない。
「え、安ければ・・・」