女子校の悩み。



「あっぶなかったーーーー!」



玲奈が大声でそう叫んだものだから、また先生が戻ってこないかとヒヤヒヤしたけれど、その様子もないので胸をなでおろした。



「でも、また戻ってくる可能性も高いし、もう学校ではやめたほうがいいね」



桐生の提案はもっともだ。



でも、準備はまだ終わってない・・・。



「あ、じゃあうち来る?」



そう声をあげたのは―――玲奈。



そっか、玲奈の家だったら広いし、荷物全部持って全員で行ったとしても平気かな。



「そうと決まればまた先生来る前に早く荷物まとめて行くよ!!ほら、長峰、衣装持てっつってんだろ!」



「ちょ、早瀬!今はじめて言われたっつの!」



長峰が私にしたがって衣装をまとめだした。



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