女子校の悩み。


「いや、うちだって乙女ですから」



「足組んで親友睨む人は乙女とは言わないと思うんだけど・・・」



「うっさい」



「はいはい」



玲奈も、机に伏してクラスメートにガン飛ばす私と同じ体勢になって教室を見渡す。



「瑠璃に彼氏ねぇ・・・」



すると、きょろきょろと動かしていた、チワワのように大きな玲奈の目がある一点で止まった。



「あいつとかどうよ?」



玲奈の指差す方向を目で追っていくと・・・
< 7 / 220 >

この作品をシェア

pagetop