女子校の悩み。

「瑠璃」



話しかけてくれた玲奈に、目がうるんできたことがばれないようにそっと服の裾でぬぐった。



「・・・ん？何、玲奈？」



あ、ばれてるよ。



顔ガン見してる。



すると、そっと背中をポンポンと叩かれた。



叩かれたっていうか・・・子供をあやすみたい。



なんか、安心するリズム。



「泣いても、いいんだよ」



しばらく背中を叩かれた後にそっと言ってくれた玲奈の声が優しかったから。



はじめはぽろぽろととぎれとぎれに落ちてくる涙だったけれど、背中を叩く玲奈の手があったかくて、優しくて、安心できて、玲奈の肩に顔を押し付けて子供のように泣いてしまった。