女子校の悩み。


いつまでそうしていただろうか。



もういい加減泣き疲れたころ、冷静になって玲奈の服を見ると、びちょびちょだった。



私の涙・・・。



乾いたら塩ふきそうだな。



馬鹿なこと考えていたら、さっきと同じ優しい声が降ってきた。



「落ち着いた?」



うん、すごく。



完全に傷が癒えたわけじゃない。



だけど、さっきまでのごちゃごちゃしてた感じとか、お腹の底に溜まっていたドロドロしてた気持ちとか。



そういうものを、思い切って溢れさせてみたら、すごくすっきりした。



「うん。ありがとう。・・・服、ごめんね」


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