女子校の悩み。
「ああ、こんなの洗濯しちゃえばちょちょいのちょいよ!ま、洗うの私じゃないから保証はできないけどね」
「あははっ」
玲奈がせっせと洗濯する姿を思い浮かべてみる。
・・・ぜんっぜん似合わない。
シュールすぎて笑えるわ。
「あのさ、私、謝らなきゃ」
そう、忘れちゃいけない。
「何?」
今私が言わなきゃいけないこと。
「さっき、玲奈に勇気づけてもらったばっかりなのにさ、みんなの冷やかしに照れてる桐生見たら、もう由理香に言えないよ。・・・ほんと、玲奈にあわせる顔がないと思った。ごめん」
私の話を聞いた玲奈は大きく目を見開いた。
もとから目のでかい玲奈が驚いたら、顔に対する目の大きさの割合が少女マンガみたいだなぁって冷静に考えてる自分とか、桐生の話したらまた涙浮かんできて、体がひからびちゃうんじゃないかって本気で心配しちゃう自分とか。
そういうものに気がついて、またごちゃごちゃになりそうになる心を必死にとどめた。
「何言ってんの・・・」