世界で1番君が好きッ
気付けばもう学校は終わっていた。

今日あたしほとんど意識飛んでるよね?

あれからずっと泣いていた。

帰ろう。

『桜、一緒に帰ろ!』

会いたくない、振り向きたくない。

『桜?』

「それ」が私の顔を覗き込む。

全部聞いたよ?

体目的なんだって?

今日ヤったら一万貰えるんだって?

あたし、そんなに安くないから。

『桜って!何で無視すんの?』

『体目的なんだって?』

あつの表情は変わらない。

『あたし、真剣にあつの事好きだった。

でも、もう冷めた。

あつみたいな人、だいっきらい!』


あつが手を振り上げた。


殴られる。


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