世界で1番君が好きッ

入学式

新しい制服に身を包み、私は校門をくぐる。

門をくぐると、桜の花びらが私達を迎えてくれる。

―春―
私は、この高校に入学する事になった。

理由はただ1つ。

好きな人がこの高校に入るから。

いわゆる「おっかけ」っていうやつだ。

ドキドキしながら配られた紙に目を落とす。

おっ、7組じゃん。

あつ(好きな人)は…6組か。

近いかも。

口元が緩むのが分かった。

『なーにニヤケてんだよ!』

あつの大きい手が私の頭に触れた。

『秘密ー!』

テンションが高い私は

気持ち悪いぐらいニヤケていた。


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