世界で1番君が好きッ
『私のさくちゃんに何か用?』

『なな…?』

『桜、お前はいつまでもうざくらだな。』

あつはそう言って消えていった。

「うざくら」

昔の私の呼び名。

昔よくイジメられていた。

悔しかった。

今でも泣けるぐらい辛かった。

『さくちゃん、帰ろっ!』

ななが私の手を引っ張ってくれた。

家に着いたのは6時。

男物の靴が二足。

多分、聖君と健太君だ。

聖君に会いづらいな…

『あ、お姉ちゃんおかえり!

今日ママとパパ帰って来ないから健太と聖泊まるね?』

『ん、じゃあ和室で寝るね。』

『ごめんね。…あと…ご飯作って下さい!』

そういえば、加奈美料理下手くそだったな。

苦笑いをしながら私は頷いた。

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