プラスマイナス、
第一章
日常
眩しい朝陽に照らされて、今日も億劫な朝がくる。
目覚まし時計が不快な電子音で僕を呼びつける。
目覚まし時計のスイッチまで手を伸ばし、暖かなベッドの上で微睡みながら、僕は目を覚ました。
そのまままた眠れそう。
うとうととしだした僕を叱るように、目覚まし時計のスヌーズ機能がまた部屋中に電子音を響かせた。
一気に現実に引き戻された僕は、少しだけ苛立ちながら再び目覚まし時計の音を止め、体を起こした。
なにも変わらない朝だった。