嘘泣き遊び
卒業してからの新生活はお互い共通の話題が見つからなくなり、いつしかあるある過去話ばかりを繰り返すようになった。
「てかさー、前って一回で三枚は最低撮ってたんですけど」
「あ、それむっちゃ分かる、中学とか千円しかないのになんか食べて残りプリ代ーって。てかあれだし、なんか半額デーとかあったくない? すんごい行列でー」
「あー! 分かる! 中学ん時ちょっと女子高生怖かった」
「懐い! そーそーなんかカツアゲされたら怖いよって、トイレ行くんプチびびり、あはは。んでさ、コスプレんとこに色々なんかあったくない? マラカスとかポンポンとか」
「あー、小道具! あったあった、なんか指差し棒とか冠とか」
「あれさ、高校生居たらできないんだよね、暗黙のルール」
「そーそ、調子乗るのは女子高生が居ない時! へぼいなウチら!」