嘘泣き遊び
選挙カーは煩いから嫌いだったのに、ちゃんと考えなきゃいけないんだってやっと伝わってきた遅さが華やかだ。
「なんかー、ヨコは顔だけんだったから全身?撮れるやつ感動したから」
「そん時さ、タテ違和感あったくない?」
「あったあったー、つかもう笑える、全体的に会話が笑える、古いわ、バブル語る欝陶しい世代と一緒じゃんよ」
「てか待って、ペン三本とか、なにこの優遇! 三人で仲良く落書きかよ」
「うわ、三本とか凄! いや、分かるよ、遊ぶん三人だったらさ、一人落書き交代待ちで退屈すんじゃん。四人なら二人ずつでいーけどさ」
「目まぐるしいなー」
「発展すげー」