嘘泣き遊び
休みの日でもセーラー服を着て今しかない若さを纏うことが通行人への優越感だった感覚が微笑ましい。
「懐い懐い! ほんっまあの時代プリクラがすべてだったんですけど」
「配るのとかね、あの子のプリ帳なら男子も見るしキメ顔のにしなきゃとか考えてさー、どーでもいい子にはカラコばっかあげてた」
「分かる分かるあった、あとさ、私服真似してくるウゼェ女には服が見えないの配ったり」
「あー、そうそうそう、てか待って、女子高生のウチら性格悪くね?」
「ウケる! めっちゃビッチ、お前が自己チューだよ的な」
「えぐいなーこの話」
「笑えるから大丈夫だって。ウチらスマイルちゃん」