嘘泣き遊び
深夜に電話がかかってくることが友情で、彼氏が近所の公園にいるからと家を抜け出すことが愛情だった滑稽さが貴重だ。
「これIDあるからまあ入力ミスっても焦らないね」
「あー、前ってさ、この待ち時間にゲームとかあったよね」
「あー! あったあった! なつかしー、なんか外の画面で遊べるのとかもあったくない?」
「あったわ、あった!」
「あ、プリクラもうすぐ出るって」
「あー、なんか詰まったりしたよね昔」
「あったあった! なんか無駄に詰まってたよ、あはは」
「コレすぐ詰まるからやめよ、とか普通に言ってましたよね」
「笑える、笑える、なんなん、ほんま」