嘘泣き遊び
美容院に友達と行くことがなんとなく都会的に感じられ、鏡で会話ができていた。
「分かるよ、だって私ら薄っぺら二人組じゃん、はは」
「ねー、なんか、ねえ、ほんと。プリクラ撮ってる時ってね、中学高校生に戻れるくない?、脳みそが無敵になるよ、はは」
「んー、あはは、それかっなり分かるよ、どっかでね、一番楽しかった象徴がプリクラだもん、楽しかったよ、朝起きて制服着て学校行って。授業中はプリクラ手帳眺めることが青春で。
放課後遊ぶことしか考えてなくて。なんか、今楽しいのが嬉しい時代だったんだよ、あたしあれだもん、あの頃の自分ダイスキだもん」
「ねー、現実見なさいって話なんだけど。なんか、なんかね、時間が戻ればいいのになぁー」