政府より魔女へ

疑惑

それから数日後のことだった。

人間が原因不明の病気に冒され始めたのだ。

「魔女だ! 間違いない」

そう言う政府のお偉い方。

「やはり魔女は信用できん」

「待ってください。彼女はそんな人ではありません。今までコンタクトしてきた私が一番よく知っています」

「君は騙されとったんだよ」

「そうじゃ。女はすぐに男に色目を使うからの」

「しかもその魔女、相当な美人だそうじゃないか」

俺は歯を食い縛った。

「惚れた弱みと言う奴よ。しかしそなたの担当の事態だ」

「魔女を拘束せよ」

「―――――!」

「以上。戻れ」

「彼女は今まで何度も我々人間を守ってきてくれた! その恩に背くおつもりですか」

「ではこの事態をどう説明する! 魔女の力無くしてどうして起ころうか!」
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