政府より魔女へ
道中、俺は考えていた。
人間と魔女はどう違うのかと。
いつ、こうも違ってしまったのか。
最初は同じだったはずなのに。
そうだ。
元が同じなら、俺も魔女にはなれないだろうか。
自然と語らう。
そんなことができたなら....
「できるわけないか。」
そうしていると、木々の間を抜けて、滝の前にいた。
その滝壺に、彼女がいた。
「リラ.....」
水に浮かんでいるその様子は、神秘的で、魅力的で、ワンピースの裾が漂い、彼女を飾っていた。
ところが突如、彼女の息が乱れ、荒くなる。苦しみ、もがいて、水に襲われる。
「リラ!!」
コートを脱ぎ、急いで飛び込んだ。
水位は腰の辺り。
俺は水を掻き分け、彼女を抱えた。
「ジ、ス......」
彼女に元気はなかった。
そして気付く。
今まさに、彼女は魔法を使っているのだと。
今の彼女に訊くのは酷だが、俺はもう一度、真意を確かめたかった。
「リラ、本当のことを言ってくれ」
「‥‥‥‥」
「リラ、君を信じているから。だからお願いだ。本当のことを」
彼女は俺にしがみつき、自分で立つ。
「......ジス、魔女は..........一人、だけじゃない........」
人間と魔女はどう違うのかと。
いつ、こうも違ってしまったのか。
最初は同じだったはずなのに。
そうだ。
元が同じなら、俺も魔女にはなれないだろうか。
自然と語らう。
そんなことができたなら....
「できるわけないか。」
そうしていると、木々の間を抜けて、滝の前にいた。
その滝壺に、彼女がいた。
「リラ.....」
水に浮かんでいるその様子は、神秘的で、魅力的で、ワンピースの裾が漂い、彼女を飾っていた。
ところが突如、彼女の息が乱れ、荒くなる。苦しみ、もがいて、水に襲われる。
「リラ!!」
コートを脱ぎ、急いで飛び込んだ。
水位は腰の辺り。
俺は水を掻き分け、彼女を抱えた。
「ジ、ス......」
彼女に元気はなかった。
そして気付く。
今まさに、彼女は魔法を使っているのだと。
今の彼女に訊くのは酷だが、俺はもう一度、真意を確かめたかった。
「リラ、本当のことを言ってくれ」
「‥‥‥‥」
「リラ、君を信じているから。だからお願いだ。本当のことを」
彼女は俺にしがみつき、自分で立つ。
「......ジス、魔女は..........一人、だけじゃない........」