愛、恋歌
シオン
        シオン

逢いたいと思う願いが叶わない今なら
君に逢えた幸せは 奇跡の様で
もしも運命が僕らを結び付けないのなら
その運命を突き破るまでの 奇跡を信じることで
僕は 君との奇跡を 君との永遠を信じることに
生涯を捧ぐ

もし君と僕の恋に可能性がなかったとしたなら
僕は一%の奇跡だけを信じる
夢や希望さえも捨て去り
君の元へ飛んでいく羽なんて
引き裂いてもいいほどに

☆君への想いが かすれていく
うまく思い出せない 君の面影を
捕まえては 離して
それでも 届かない 君は
季節外れの シオンのようで
君を ずっと 忘れない


嗚呼、君は僕の方を向かなくて
それでも僕は君だけで
そんな運命さえ叶わない日常に
僕は 夢を見ることさえを忘れた
なぜそれほどまでに 君が好きなのかなんて
分かる訳がない

それでも 君のいない空は寂しくて
それでも 君の来ない部屋は物足りなくて
だから君との未来を夢見る僕は
馬鹿なのかもしれない
信じたいだけなのかも知れない

★君への想いは 途切れてく
かすれていく 君の声の根を
探しては 涙を流し
それでも 愛は 消えなくて
季節外れの シオンは枯れていく
面影を無くしていく


神にでも なんにでもしがみ付く
最近流行りの恋占い
紙に君の名前を書いてみる
何故か零れた涙に 紙を握り締め
できるものなら いますぐ君に逢いたいけれど

君のことに奪われる心は
静かな夜を誘い出し
受話器に向けた視線を離す事ができなくて
触れたい 逢いたい 君の温もりを感じたい

        ☆

        ★

逢いたいと願うのは 君のせいで…
シオンのように…

君を ずっと 忘れない…

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