愛、恋歌
ツナイダママデ
    ツナイダママデ


あの日 あなたの手の平に
私の涙が 流れ落ちた
1粒1粒 流れていく涙を
あなたは ずっと見守ってくれた

静かに 流れで行く時の中
あなたは 何度私の手を握ってくれた?
私とあなたの 考えは違っていても
握り締めた手で 伝わる想い
赤い糸で 結ばれていると
思っていたのに・・・・・・・

あなたは 私と違っていたの?
抱き締めてくれた 力強さの中から
感じた あの優しさは 偽者だったの?
問いかけても 帰ってくるはずの無い答えを
私はずっと待っていたかったんだ


あの時 私は何を思った?
「きっとあなたは来る」 「愛してくれる」
心の片隅で 諦めてはいた なのに
私は いつまでも待っていた

「馬鹿だな」 そんな言葉も憎くは無い
あなたに 逢えるだけで 胸のざわめきは消える
そんな気もした 答えはすれ違っても
想いは重なっているはずだよ
それだけで 十分だと
信じていたのに・・・・・・・


桜の 花びらが散るように
あなたへの想いも 散っていくの?未来や
夢とか 将来さえも 見えないものに
変わっていくの?聞こえるはずの無い声を待っていた
あなたは 私を愛していましたか?


私は あなたを愛していたよ?
それだけでは 足りなかったのかな?
後悔してもし切れない想いを捨て
飛び立ちたい


大空を 飛び交う鳥のよう
心に留まる ことのない夢の空へ
あなたと 私を乗せて 飛んで行きたい
問いかけても 聞こえるはずの無い声を待っていた
きっと私は 待っていたかったんだ

いつかは 帰ってくると
信じていたいんだ
ツナイダママデいたかったんだ
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