もう一度。
やっぱり?
でも…、
「なんで乗っけてくれんの?」
あたし乗っけたら重くなっちゃうし、蒼だって遅刻するかもしれないのに…。
「俺、柚梨の体育成績知ってるからさ、ほうっておけなくて…」
蒼の背中が小刻みに震えだした。
あ、絶対笑ってる。
「うわ~、蒼って酷いねー」
「はは、嘘だよ。ほら、とばすからしっかり掴まってろよ?」
あと45秒。
蒼の背中にギュッとしがみつく。
こんなに、大きかったんだ。
筋肉がついていて余分なお肉は…全然ないじゃん!