もう一度。
オトモダチ
チャリに乗っけてくれたのも手を引いたのも“オトモダチ”としての優しさだったんだね。
君は優しいから。
「そうか。…なんか、すまんな」
「せんせーが謝ることないっすよ?今はオトモダチなんで」
「…もう行くよ」
下駄箱ダッシュ。
あたしもう何も信じないもん!
だからね、この言葉も信じられなかったんだ。
あたしがダッシュするときの2人の会話。
「おい、蒼、なんか嫌われてねぇか?」
「俺、空回りばっかしてるみたいっす。もう、柚梨には届かないんすかね…」