もう一度。

野崎聖(ﾉｻﾞｷｻﾄｼ)。

あたしの幼なじみ君。



「俺ならここだよ。おはよっす」


「はよ！」


聖のやつ急に態度変えた!!

何あいつ～？


席につこうとした瞬間かがみだし蒼に耳打ちされた。


「…俺と登校したこと、しらばっくれんの？」



息のかかる耳が熱く熱を持った。


ヤバいヤバい！

照れる照れる！


両耳をバッとふさぐ。


「…嫌い。……蒼なんか、大嫌い…」


思ってもない言葉がポロリと落ちた。

嘘だ。
嘘だよ。