もう一度。
聖からもらった飴をもう1つ放り込む。
やっぱり、ただの幼なじみだ。
それにしても何だったんだろ?あの2人。
嫌だね、男って。
本気で怒るとマジで怖いんだから。
♪~♪~♪
“野崎聖”
「もしもし?」
『お、早えーな』
陽気な聖の声。
口の中で飴が居場所を失った。
思わずそばにあったお皿に出してしまう。
「うん、びっくりしたからね」
『あのさぁ、飴のお礼として今度の日曜日、買い物付き合ってくんない?』
一瞬フリーズ。