もう一度。
何やってんだろ、あたし。
嫌われてることくらいわかってるのに、苦しいよ。
胸がキュッと締め付けられる。
「柚梨…、…藤野はそんなつもりで言ったんじゃないと思うよ?」
追いかけてきてくれた咲良があたしの顔を覗き込む。
「いいの。嫌われたの知ってたから。…だから別れたんだもん」
さっき、別れたのはついこないだって説明したけど本当についこないだ、3日前に別れたんです。
他の人から見れば、フッたのはあたしになるでしょう。
それは、あの夜のお話し。