もう一度。
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「来てくれてありがとな。サボりかと思った~」
「あたしはそんなに薄情なやつじゃないし幼なじみを裏切ったりしない」
「昔っから変わってないな!」
聖に言われても全っ然嬉しくない。
「ところで今日さ、あ、あ、あくせ、あくせさりぃ、アクセサリー買いたいんだよ……」
どもりまくる聖。
「アクセサリー?え?聖が?」
「んだよ~?笑ってんなよ」
「んふふー、笑っちゃうよ~。誰にあげんの?」
うわ。
我ながら…らしくない言葉を…。
「誰だっていいだろ~。ま、好きな奴できたら真っ先に言うからよ」
目は泳いでいて照れくさそうにそっぽを向く聖。
その前に回り込んで肩を両手でつかむ。
「言うんでしょ?じゃあ今言うべきだね!そのアクセサリーは誰にあげるのかな!?」