もう一度。




――――――――



ふっ、あたしただのバカじゃん。


悪いの全部全部あたしなのに…。



「…そういう風に思うのやめなよ、それでいいことあんの?」



「ないよね、ごめん」



ありがとう咲良。



教室へ戻ると窓にもたれ掛かってうつむきっぱなしの蒼がいた。


ドアの音に反応して顔をあげる。


その反射であたしはうつむく。



「柚梨……」
「嫌いなら嫌いでいいの。もう関わらないでねっ!」



あたしなりのとびきりの笑顔を向けたつもり。




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