もう一度。
バイバイ




「あれが、あたしとあいつの別れだからッ!あたしは、いつまでも凹んだりしないよ!」



そう、これが“さよなら”なんだ。



「そっか、じゃあ帰ろう」



机の横にあるスクバをいつの間にか咲良があたしなむけて投げた。


伸ばした腕が見事、スクバの着地点。


付けているキーホルダーたちが揺れる。



さようなら、蒼。



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