願いの館
それが最近、辛くなってきてるのが自分でも分かるんだ。


「どうしたの?」


本当にこれが友達なのかな?


みんなの心は、この匂い袋に踊らされてるだけ。


「今度の日曜日に遊びに行こうって計画してるんだ」


そんな上辺だけの友達があたしは欲しかったの?


「それいいね!あたしも行く!」


ううん、違う。


「じゃ、計画一緒に立てよ」


みんなは笑顔で応えてくれる。


でも、今のあたしには濁った笑顔にしか見えないんだ。


あたしはこんな笑顔が見たかったのかな?


もっと、輝くような笑顔が見たかったんだ。


本当の友達が欲しい。


上辺だけの関係じゃない。


ずっと、おばあちゃんになっても笑いあえるような。


そんな友達が。




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