Honey Love
何コイツ・・・。
名乗りもしないで・・・。
しかも命令口調・・・。
「あの、私、名前を知らない人と帰れないんですけど・・・。」
『あぁ。わりぃ。俺は上田裕都(うえだゆうと)。ちなみにお前と同学年。』
意外と素直だった・・・。
なんか聞いた事ある名前だなぁ。でも・・・一緒に帰るのはちょっとなぁ・・・。
「そうなんですかぁ。」
『で?一緒に帰ってくれんの?』
「いや・・・無理です・・・。」
『でも一人なんだろ?俺も一人だし。一人で帰るの危ねぇしさ。』
確かに。
暇だし。
一緒に帰ってみようかなぁ。
優しそうだし。
大丈夫だよね。
「いいですよ。」
『よっしゃあ!!じゃあ帰ろうぜっ!!』
「はい。」