Honey Love
「で?何の用?ドライブならお断りしますけど?」
『今日はドライブじゃない。』
・・・なんか急に真面目な顔になったんだけど。
いっつも何があってもニヤニヤしてるのに・・・。
「お、兄ちゃん?どしたの?」
私なんかしたっけ??
って言ってもいっつも何しても怒られたことなんてないけど・・・。
『美優・・・秀に告られたんだってぇ〜?』
あ、またニヤニヤしだした・・・。
怒られる訳じゃなかったから良かったけど・・・
情報早すぎない??
秀から聞いたのかな??
「それ、誰から聞いたの?」
『それはおいといて・・・美優、もちろんOKするんだろ??だってちっせぇ頃から秀の名前ばっか口にしてたもんなぁ。』
絶対秀だ。
目が泳いでるもん。
何で秀、お兄ちゃんに言ったんだろ??
「返事はまだ考え中だけど多分断ると思う・・・。」
だってさっきから目を瞑れば裕都ばっか浮かんでくるんだもん。
『はぁ??何言ってんだよ??あんな良い男はいないぞ?お兄ちゃんも秀だったら安心して美優を任せられるし・・・もしかして・・・美優、他に好きな奴いんのか??』
お兄ちゃん、秀ごめんね・・・。
「好きかまだはっきりは分からないけど・・・今私が考えてるのは秀じゃない・・・。」
『そっか。じゃあ・・・兄ちゃんはお前とその気になる奴が成功するように応援する。だから相談、いつでも乗るから。な?』
やっぱなんだかんだ言ってお兄ちゃん、大好きっ!!
私もブラコンかも。
「お兄ちゃん、ありがとうっ!!大好きっ!!」
『よしっ!!流石、俺の妹だっ!!じゃあ明日学校だろ?早く寝ろ。』
「うん。おやすみ。」
『おぅ。おやすみ。』
明日は裕都への気持ちを確かめるぞっ!!