Honey Love
あ、いた。
裕都、顔が恐いんだけど・・・。
絶対怒る気だ・・・。
「裕都?遅くなってごめん・・・。」
『おぅ。まぁそんな遅くなかったし。でも、もうちょっと早く来て欲しかったかな。』
そう言って裕都は笑ってくれた。
怒らないんだぁ。
やっぱ優しいなぁ。
「ごめんね。次は早くするっ!!」
『おぅ。よろしくな。』
そういえば裕都が何でここにいるか、聞かなきゃ!!
「うんっ!!・・・ってゆーか、何で裕都がここにいるの?約束は帰りだけじゃなかったっけ?」
『いや・・・約束は・・・な?でもどうしても放課後まで待てなくて来た。迷惑だったか・・・?』
そうだったんだ。
でもこんな事したら好きな人に誤解されちゃうのに・・・。
「全然迷惑じゃないよっ!!でも好きな人に誤解されちゃうんじゃない??いーの??」
『は?』
え?
好きな人いるって確かに言ってたよね?
「?好きな人いるんでしょ?こんなことしたらその子、裕都が私の事好きって勘違いしちゃうでしょ?」
『は〜・・・。』
な、なぜにため息!?
私なんか悪い事言ったっけ?
『勘違いしねーよ。そんな事いいから、ほら、行くぞ。』
「う、うん。」
大丈夫かなぁ?
裕都、気まずそうな顔してるし・・・。
帰りは用事が出来たって断ろうっ!!